ヒートアイランド現象の抑制などをねらって校庭を芝生にする学校が増えてきたそうだ。
東京都内の市区町村立小・中学校で少なくとも43校が芝生化し、子どもの校庭での活動を活性化させる効果もあるという。だが反面、頻繁な水やりなど椎持管理も必要で雨水の効率的な活用も重要なカギとなる。
これまでに(株)ヴァンクラフト空間環境設計が設計に盛り込んで実現した「屋上緑化」は、
約20年前のK邸(八王子市)に始まり、
テニスコート一面ほどの広大な人工地盤を形成しその上に家庭用菜園などを作ったO邸(八王子市)、
同じくテニスコート1.5面ほどの縦長での屋上緑化を行ったS邸(相模原市)、
地下駐車場上部スラブの上に屋上庭園を作ったF邸(多摩市)、
完全に地中にもぐる40畳の地下室の上全面を地上レベルで農業用の畑にしたN邸(羽村市)などがある。概ね5?6棟ほどの実例がある。
コンクリート系の屋上に土を入れて自動散水システムや
雨水利用による手動での散水を行い建物(室内)の温度上昇の抑制に貢献している。
屋上緑化にはそれなりの準備としての設計が必要である。
保水した土の重量なども構造設計上とても重要なファクターとなるし、
防水工法や芝や樹木・植物の生態をうまくコントロールしなければならない。
最近では勾配のある屋根よりも都市型的にフラットな屋根がユーザーに好まれるようになり
屋上を第2の庭として活用するなどの工夫がなされるところとなっているが
こうしたフラットな屋根(フラットルーフ)に屋上緑化、屋上庭園を検討するケースが増え、
はたまた、人工地盤を造ってこの上に庭を作るケースや、
その人工地盤などのスラブ上を庭園化しつつその下部を居室や駐車場などに検討するケースなど
いろいろな設計が有効になってきた。
当社はこれまで約20年前からのチャレンジ的な設計をノウハウとして今日に至るが
これらがヒートアイランド現象抑止に少なからず貢献しているという点で
お客様に有益な設計となっていることに喜びを感じるとともに
今後もこうしたチャレンジを続けていきたいと思う次第である。
もっとも「チャレンジ」とはその時々の「こうしてみたい」という“アイデア”なのだが
20年前には「ヒートアイランド」何っていう言葉すら巷に無かっただけに
アイデアチャレンジが将来の20年後30年後の今日に生きることがナントすばらしい!ことか。
cosugi : 2007年01月16日 09:10